神戸市中央区、阪急花隈駅・阪神西元町駅すぐの場所にある「ポルトパニーノ」は、イタリア発のポピュラーなサンドイッチ“パニーノ”の専門店。オープン当初は知名度が低かったというパニーノですが、素材のおいしさを活かしたシンプルな味付けで「毎日でも食べられる」と、今では多くの常連客が通う人気店に。全20種類のパニーノでイタリアの食を体験してみませんか?
・パニーノ専門店「ポルトパニーノ」
神戸市中央区、阪神西元町駅から歩いてすぐ、阪急花隈駅から徒歩約4分の場所に位置するパニーノ専門店「ポルトパニーノ」。黒い外観の建物が目印です。
店内はキッチンと6席のイートインスペースのみのコンパクトな空間ながら、ショーケースに並ぶイタリアの地ビールや野菜、パニーノのメニューがずらりと書かれた黒板など、バール※のようなオシャレな雰囲気を感じられます。
※バールとは…イタリアにある喫茶店とバーが一緒になったお店のこと。
・イタリアの身近な食べ物「パニーノ」
「パニーノ」とは、しっかりめの食感のパンに具材を挟んだイタリア全土で親しまれているポピュラーなサンドイッチのこと。お母さんが子どもによく作る身近な食べ物で、日本人にとっての「おにぎり」のような存在なのだそう。パンや具材にはさまざまなバリエーションがあり、食べ応えのあるサンドイッチです。
同店のオーナーがイタリアに料理留学をしていた際も、ランチで日常的に食べていたというパニーノ。日本に帰国後、パニーノを作る仕事に就いたことで改めてその魅力に惹かれ、2015年に同店をオープンしました。
当初はパニーノ自体があまり認知されておらず、パニーノ専門店は神戸ではまだ珍しい存在。「逆にやりがいを感じた」とオーナーは当時の思いを語ります。素材の持ち味を活かしたシンプルな味付けのパニーノは、子どもから年配の人まで幅広い層に受け入れられ、現在では毎日通うような常連のお客さんも多いんだとか。
オーナーがイタリアで出合ったレシピや、自身で考案したレシピなど、パニーノの種類は全20種類がラインアップ。定番人気の『生ハム・トマト・モッツァレラチーズ』や、常連客に人気のデイリーアレンジレシピ『気まぐれパニーノ』など、多種多様なパニーノから選べます。
パンは同店のために作られた3種類のオリジナルパンがスタンバイ。パンから具材まで一からカスタマイズして、自分好みのオリジナルパニーノをオーダーすることも可能です。翌朝の朝食用にテイクアウトする人も多いそうで、自宅でも軽くトーストしてパンの表面を焼けば、おいしく食べられます。
・全20種から選べるパニーノメニュー
『モルタデッラハム・トマト・レタス・ゆで卵』680円
『モルタデッラハム・トマト・レタス・ゆで卵』のパニーノは、厚みのあるパン「フォカッチャ」を使用。同店のパニーノの中でも特にボリューミーな一品で食べ応えがあるので、男性にも好評です。
もちっとしたやわらかいパン、そしてミックスサンドのような日本人に馴染みのある具材は、年配の人にも人気の組合せ。薄く塗ったマヨネーズとオリーブオイル、塩のみのシンプルな味付けで、クセのない食べやすい味わいを楽しめます。
『サラミ・パルミジャーノ・黒オリーブ・ドライトマト・バジル』650円
パリっとした食感のパン「チャバタ」を使用した『サラミ・パルミジャーノ・黒オリーブ・ドライトマト・バジル』のパニーノは、コショウとオリーブオイルのみで味付け。
しっかりとした食感のパンに、サラミとコショウの風味が絶妙に絡み合い、一口頬張るとガツンとパンチを感じる大人な風味を楽しめるパニーノです。多くのお客さんがワインと共に楽しむというのも納得!
『トマト・モッツァレラチーズ・バジル』520円
『トマト・モッツァレラチーズ・バジル』は、ベジタリアン向けのパニーノ。バラの形をしたパン「ロゼッタ」に、トマトとモッツァレラチーズをオリーブオイルと塩のみのシンプルな味付けでサンドした一品。
塩味のある香ばしくパリっとした食感のパン、フレッシュでみずみずしいトマト、アクセントを加えるバジルの風味に、ボリュームがありながらも最後まで夢中になって食べられる素材のおいしさが際立つパニーノです。
・パニーノとセットで味わいたいドリンクメニュー
『カフェラテ』420円
パニーノだけでなくドリンクメニューもスタンバイ。同店ならではの『カフェラテ』は、アイスもホットも先に砂糖の甘さ加減を調節する珍しい淹(い)れ方で提供しています。
オーダー時に好みの甘さを聞き、先に砂糖をエスプレッソに溶かし込んで淹れることで独自のスタイルのおいしさを実現。パニーノとの相性も良く、写真映えするオシャレな組み合わせに気分も高まります!
『ワイン(赤・白)』600円
パニーノともよく合う『ワイン』は、イタリア産の赤・白、スパークリングワインがスタンバイ。セルフサービスのドリンクも用意されていて、特に夏はオシャレな瓶が印象的なイタリア産の地ビールが人気です。
同店はビジネス街からは外れていて、昼からワインやビールを楽しむ人も多いそう。イタリアのワインと共に食べれば、より一層パニーノのおいしさを引き立ててくれますよ。
最近、91歳の常連のお客さんが施設に入ることになり最後に手紙のやり取りをしたというオーナー。雨の日も欠かさず毎日通ってくれていた彼女の姿に感慨を覚えたそう。
シンプルながらも毎日食べられるパニーノの魅力が、さまざまな世代に愛される理由の一つであることを再確認しました。そんな『ポルトパニーノ』は、年齢や世代を超えて人々を魅了するパニーノの世界を広め続けています。イタリアで親しまれる食体験を楽しみに、訪れてみませんか?
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2023年8月30日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。