神戸市垂水区の閑静な住宅街に佇む「ひろせ焼菓子工房」。厳選した材料で作る、体に優しいスイーツを提供しています。丁寧にドリップされた香ばしい炭火珈琲とのペアリングも絶妙。どこか懐かしく趣ある空間で、のんびり過ごす時間はプライスレスです。
・隠れ家カフェ「ひろせ焼菓子工房」
神戸市垂水区、名谷ICから車で南へ3分の場所に店を構える「ひろせ焼菓子工房」。厳選した材料で作る焼き菓子と炭火珈琲が自慢の隠れ家カフェです。
自宅を改装した店内は、思わず「ただいま」と言いたくなるアットホームな空間。歴史を感じるインテリアや、一つひとつ風合いの異なるテーブルやイスが並んでいます。壁のタイルがちょっぴりモダンな雰囲気をプラス。6畳の個室はグループで貸し切りもOKです。
大きな窓からは庭が眺められ、真っ白のアナベルや赤く染まったザクロなど、四季折々の植物が景色を変えます。不定期でミニコンサートも開催。篠笛やオカリナなど、ちょっぴり珍しい楽器演奏にも触れられます。
・国産小麦とカルピスバターで作る焼き菓子
焼き菓子に使用するバターはすべて、カルピスを作る工程で、生乳から乳脂肪を分離する時に生まれる上質な「カルピスバター」。深いコクがありながらクリーミーな味わいで、優しい風味に仕上がるそう。小麦粉は、北海道江別産。甘みには、焼き菓子に合わせてきび糖や黒糖などを使い分け、添加物は一切使用していません。
『バナナシフォン』400円
店主の気まぐれで作るケーキ類は毎日4、5種類の中から選べます。30年前から作り続けているという『バナナシフォン』は、柔らかくしっとりとした食感が魅力。たっぷり入ったバナナの風味がふわっと広がります。大きめサイズで食べ応えもGOOD。
『りんごのタルト』400円
旬のフルーツを使ったケーキも登場します。取材日は、酸味が特徴的な紅玉(こうぎょく)が主役の『りんごのタルト』。サクサク食感のタルトに、カルピスバターでソテーしたリンゴを並べて焼き込んでいます。タルト生地の甘さと果実の甘酸っぱさの、心地良いハーモニーを楽しんで。
このほか、『抹茶のガトーショコラ』(400円)や、無農薬で自家栽培されたユズで作るジャムを練り込んだ『ゆずパウンドケーキ』(350円)など、いろんなタイプのケーキから選べるようラインアップ。ドリンクとセットで50円引きになり、すべてテイクアウトもOKです。
左『コーンフレーククッキー』、右『生姜クッキー』各210円
『コーンフレーククッキー』は、クッキー生地にコーンフレークをまぶして焼き上げ、ザクザクとした食感が特徴。子どものおやつにもぴったりです。変わり種の『生姜クッキー』は、カットして砂糖で煮詰めた新生姜をクッキー生地にイン。ほんのり香る新生姜の風味が爽やかで、食感にもアクセントを加えています。
このほか、ナッツ好きにはたまらない『ナッツドココア』(180円)や、薄くてパリパリ食感がクセになる『ゴマチュイール』(150円)など、素朴ながらも丁寧に作られた7、8種類のクッキーを用意しています。
・スモーキーな香りに癒やされる炭火珈琲
『珈琲』470円
珈琲は、神戸市灘区の「萩原珈琲」から取り寄せる炭火珈琲。苦味とコクがしっかり感じられる深煎(い)りの豆を使用しています。オーダーを受けてからハンドドリップで一杯ずつ丁寧に抽出。炭火ならではのスモーキーな香りと、スッキリとした後味を堪能できます。半額でおかわりできるのがうれしいポイント。自宅で手軽に再現できるドリップバッグも販売しています。
優しい店主の人柄を映し出すような、あたたかな空間が広がる「ひろせ焼菓子工房」。おひとり様でも利用しやすく、おいしい焼き菓子とコーヒーを嗜(たしな)めば、思わず時間を忘れてしまいそう。都会の喧騒を離れてのんびりしたくなったら、気軽に訪れてみては？
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2022年11月11日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
