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2022.12.10
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【神戸西区】ショートケーキ&クッキー専門店「1004」8種の生クリームから生まれる究極のスイーツ

神戸市西区にある「1004(イチマルマルヨン)」は、ショートケーキとクッキーの専門店。第二神明道路玉津ICを降りて車を3分ほど走らせた住宅街の中にひっそりと佇む隠れ家パティスリーです。“生クリームソムリエ”の異名を持つ店主が8種類以上の生クリームを配合して作るケーキと、素材のうま味や香り、食感を最大限に引き出すように手をかけて焼き上げたクッキーが自慢。5つの味覚を刺激するような味わいと食感が楽しめるこだわりのスイーツは、わざわざ足を運ぶ価値ありです!

・「1004(イチマルマルヨン)」

神戸市西区にあるショートケーキ&クッキー専門店「1004(イチマルマルヨン)」。第二神明道路玉津ICを降りて車で南へ3分ほどのところにある、知る人ぞ知る隠れ家パティスリーです。閑静な住宅街の中でひときわ目を引く青い外壁を目印に訪れて。

店内に入ると、ヴィンテージ家具やドライフラワーがセンスよく飾られた洗練された空間と、焼き菓子で埋め尽くされたカウンターが目に留まります。お皿やインテリア雑貨などは、ヴィンテージものをセレクトするこだわりぶり。絵本の中に迷い込んだような独特の世界観も魅力です。

“スイーツホテル”という異名を持つ「ホテルピエナ神戸」で14年間腕をふるい、その後、パティスリー&カフェ「Drop on in(ドロップオンイン)」でシェフを務めた店主。「自分自身が楽しみながらとことん納得する商品作りをしたい」との思いで独立したそう。自身の出身地が明石であることや神戸市西区や岩岡の農家の朝採れフルーツを使うこと、「ホテルピエナ神戸」と「Drop on in」の時に利用していたお客さんが買いに来られる場所という3つの理由から、この場所を選びました。

お菓子作りにかける思いと同じくらい、“お客さんとの縁”を大切にしている店主。店名の間に入る2つの「0」は、縁にかけた円を続けることで「縁を永遠に続げていく」という意味が込められています。「1」は「小さな一歩」、「4」は店主が日ごろから大切にしている「素直」「謙虚」「感謝」「情熱」の4つの思いを表しているそう。

ショーケースの中には常時約5種類のケーキやプリン、『生クロワッサン』などのスイーツがずらり。時には農家から直接仕入れた旬のフルーツが並ぶこともあります。

ラインアップは季節によって大きく変わり、旬のフルーツを使うのがこだわり。同じ商品でも、その日の天気や気温、入荷したフルーツそれぞれの味わいに合わせて微妙に味を変えているそう。その繊細かつ細部に至るまでのこだわりが、一度食べた人の心をつかみ、連日完売するほどの人気につながっています。


・“生クリームソムリエ”が作る究極のショートケーキ

『洋梨のプレミアムショートケーキ』700円
※2022年12月末ごろまで販売。洋梨が無くなり次第終了

ショートケーキに使用するフルーツは、神戸市西区など兵庫県産のものを中心に農家から直接仕入れています。実りの秋はイチジクやブドウ、洋梨など、さまざまなフルーツのショートケーキが登場。

11月から12月にかけては、『洋梨のプレミアムショートケーキ』がイチオシ!取材日は、シンプルな洋梨のショートケーキにほんのりキャラメル風味をプラス。洋梨にも生クリームにも、ほんの少しだけキャラメルの風味を加えることで、洋梨の上品な甘みを引き立て、深い味わいに仕上げています。

店主が特にこだわっているのは生クリーム。シャープな後味や軽さを突き詰め、乳脂肪分の異なる8種類以上の生クリームをブレンド。ビートグラニュー糖や沖縄県産の「本和香糖(ほんわかとう)」、黒糖など全部で8種類の砂糖も使い分け、奥行きのある味わいに仕上げています。「材料や配合にもこだわっていますが、最終的に味を決めるのは“手の感覚”」と話す店主。泡立てるときの空気の量を微調整することで、コクと口溶け、キレと軽い口当たりをすべてかなえた“究極の生クリーム”が完成します。このこだわりの強さから、同業者の間では“生クリームソムリエ”の名で称えられているんだとか。

・5つの味覚と食感のバランスで口を楽しませる焼き菓子

焼き菓子は約15種類とラインアップが豊富。一口食べると口の中でじんわりとおいしさが広がるような味わい深さを大切に、一品ずつ少量で手間暇かけて作っています。

ラインアップは大きく分けて4種類。看板商品の『縁』、厚みがあって食べ応えのある『サブレ』、舌の温度でふわっと溶ける『淡雪』、ドライフルーツやパフがアクセントの『ブロックチョコ』。有料でギフト包装も用意しているので、手土産にもぴったりです。

『縁(左からカカオ、ヘーゼルナッツ、紅茶)』各300円

「縁を大切に」という店主の思いを形にした『縁』は、「Drop on in」時代から人気の一品。縁にかけた丸い形と、3個という個数にもこだわった店主にとって最も思い入れのあるクッキーです。

ローストしたアーモンドと砂糖をミキサーにかけ、自家製のアーモンド砂糖を作ることがクッキー作りの第一歩。このひと手間を行うことで、アーモンドの香りや油脂が砂糖になじみ、風味を余すこと無くクッキーに混ぜ込むことができるそう。サクサクと軽い食感がやみつきになりそう。

左から『カヌレBig』356円、『カヌレ(3個入り)』430円

かじるとガリッ!と音がするほど、表面を飴状になるまでしっかり焼いた自慢のカヌレにも注目を。コンベクションオーブンとデッキオーブンを使い分け、2段階の温度と機械で焼き上げることによって、ハードな食感が生まれるそう。2種のラム酒と3種の生クリームを使うなど、配合にもこだわりが満載。焦げの苦味がアクセントで、噛めば噛むほど甘さと苦味が織りなす絶妙なハーモニーが感じられます。一口サイズのカヌレが3個入ったセットは、仕事や勉強の合間につまむのも良さそう。

『くるみサブレ』432円

リピーターが愛してやまない『くるみサブレ』は、見かけたらぜひ食べてほしい一品。ローストしたクルミをやわらかい甘みの「本和香糖」でコーティングし、クッキー生地に練り込んでいます。驚くのは、そのコリコリとした食感。クルミをそのままかじっているかのような香ばしさと優しい甘さ、後を引く風味で一度食べるとやみつきになること間違いなしです。

『レモンケークパウンド』1,738円 ※土日祝日限定

土日祝日限定で『レモンケークパウンド』も販売しています。パウンドケーキの概念を覆されるほどキメ細かく、しっとりとした口当たり。パウンドケーキの命である卵は、淡路島の「北坂養鶏場」の卵をふんだんに使用。卵黄を多めに配合することでコクのある味わいに仕上げています。焼き上がったパウンドの表面に酸味が強いレモンシロップを塗って寝かし、その上からレモン風味のアイシングでコーティングされています。素材と製法を突き詰めたこだわりのパウンドケーキを、ぜひご賞味あれ。



・朝焼きパイも人気!

『マロンパイ』500円

毎朝店で焼き上げる朝焼きパイも大人気!ホテル仕込みの本格的な味わいを、テイクアウトで気軽に楽しむことができます。

『マロンパイ』は、デニッシュの中に栗が1粒ごろっと入ったリッチなパイ。パイ生地の中には、タルトに使用するアーモンドクリームが入っていて、カシスの実が味のアクセントに。こっくりとした栗の風味とパイの塩気、表面を覆うパリパリの甘い飴コーティング、それぞれの味わいを引き立てながらまとめあげるカシスの酸味。絶妙なバランスで絡み合う複雑な味わいを、一口ずつ丁寧に味わって。

『生クロワッサン』450円

フランス産のバターを使用した朝焼きクロワッサンは、食事やカフェタイムのお供にぴったり。「朝食のおいしいホテルランキング」で全国1位を7年間も貫いた「ホテルピエナ神戸」で、朝食のときに出していたクロワッサンのおいしさを届けたいと、当時のクロワッサンを再現して販売しています。

「クロワッサンとケーキのおいしさを一度に楽しみたい」という欲張りさんには、『生クロワッサン』がおすすめ!注文してからクリームを絞ってくれるのがポイントです。クロワッサン生地に合わせて、生クリームにもほんの少しだけ塩を利かせているんだとか。数量限定なので早めの来店がおすすめです。

ホテルでの長年の経験と生クリームに対する熱い情熱、おいしさをとことん追究する研究心が生み出した「1004」のスイーツ。ちょっぴりリッチなケーキやスイーツは、特別な日やギフトにふさわしいですね。感謝の気持ちやお祝いの思いを“こだわりのお菓子”に変えて大切な人へ贈ってみては?

■詳細情報

■DATA

1004(イチマルマルヨン)

所在地
兵庫県神戸市西区丸塚1-14-22
電話番号
078-921-1004
営業時間
平日/12:00~17:00
土日祝/12:00~18:00

本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2022年11月14日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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