神戸市中央区にある、2024年で創業100年を迎える老舗ベーカリー&カフェ「FREUNDLIEB(フロインドリーブ)」。初代から受け継がれてきた昔ながらの製法で作るドイツパンとスイーツが人気のお店です。JR・阪急・阪神電車三宮駅から北へ13分ほどの場所にある元教会をリノベーションした本店では、隣接する工場で焼いたパンを使ったサンドイッチやケーキが味わえます。駅前から少し足をのばし、都会の喧騒を忘れ、静かで優雅なティータイムを楽しみませんか?
・「FREUNDLIEB(フロインドリーブ)」
神戸市中央区のJR・阪急・阪神電車三宮駅から北へ徒歩13分。人でにぎわう都会から少し外れ、閑静な住宅街に佇む教会をリノベーションしたカフェ「FREUNDLIEB(フロインドリーブ)」があります。
1924年にドイツ人のハインリッヒ・フロインドリーブ氏によって創業した「フロインドリーブ」。パン文化が根付く神戸にドイツパンを広めたことで名高い、歴史あるお店です。ドイツで製菓を学んだ2代目が引き継いでからは、ドイツパンだけでなく、ケーキや焼き菓子などのスイーツも販売。その後、現3代目代表取締役のヘラ・フロインドリーブ上原氏に替わって以降、生田町にカフェと工場をオープンしました。
阪神淡路大震災で店舗が全壊し、移転先をどこにするか悩んでいたときに出合ったのが、当時使われなくなっていた「旧神戸ユニオン教会」。3代目ヘラ社長夫妻が結婚式を挙げたという縁もあって、この場所に決めたんだとか。「旧神戸ユニオン教会」は、一世紀もの月日を戦災や天災にも負けず力強くあり続け、1999年には登録有形文化財にも登録されています。
2階の礼拝堂をリノベーションしたカフェスペースは、ゴシック建築を象徴する尖塔(せんとう)アーチの窓や天井、ゴージャスなシャンデリアなどがあしらわれ、神聖な空気に包まれています。「普段なかなか足を踏み入れる機会が少ない教会で、非日常感あふれるカフェタイムを楽しめる」と、遠方からわざわざ足を運ぶ人も少なくありません。
・自家製パンを使ったランチが人気!平日限定モーニングも
『オリジナルローストビーフサンドウィッチ』2,310円 + 『本日のスープセット』770円
同店のおすすめは、隣接の工場で朝焼き上がった食パンを使ったサンドイッチ。ドイツで生まれたヘラ社長が幼いころ、お母さんに作ってもらったサンドイッチをイメージし、社長の思い出とこだわりが詰まっています。
約10種類あるサンドイッチメニューの中で、特にこだわり抜いたのが『オリジナルローストビーフサンドウィッチ』。黒毛和牛を使用した自家製ローストビーフは、分厚いのにしっとりとやわらかくジューシー!かめばかむほど肉のうま味とライ麦の風味を感じられます。
サンドイッチはすべて、プラス770円でドリンクと日替わりのスープがセットに。日替わりのスープはポタージュ系が基本で、取材日のスープは「マッシュルームのポタージュ」が登場。
『クラブハウスサンドウィッチ』1,540円
『クラブハウスサンドウィッチ』は、子どもからお年寄りまで幅広い世代から愛される人気No.1メニュー。ハーブチキンやゆで卵、べーコンや野菜などをサンドした欲張りなサンドイッチです。
パンは、シンプルな角食『ソフト大サンド』を使用し、味付けは自家製マヨネーズとマスタードマヨネーズ。まろやかなマヨネーズの甘みがチキンにまぶしたオレガノの香りと相まって、絶妙なハーモニーを奏でます。自家製マヨネーズは別添えもされているので、追いマヨもOK!お好みの味に調整しながら味わって。
『モーニングエッグプレート』1,144円 ※平日10:00~L.O.11:30限定
平日の午前中限定で、ドリンク付きのお得なモーニングセットを用意しています。2種類のパンを楽しめる『モーニングプレート』(880円)やボリューム満点の『モーニングサンドウィッチ』(1,276円)など、3種類のモーニングメニューと数種類のドリンクから選べます。
人気の『モーニングエッグプレート』は角食に、サラダとふわとろのスクランブルエッグ、ベーコンが盛られた一皿。映画のワンシーンに出てくる外国の朝食のようで、一日の気分が上がりそう。
パンのおすすめの食べ方は、まずはそのまま食べて歯切れの良さを確かめて。次に、オリジナルバターをたっぷり付けて召し上がれ。バターも熊本県の乳製品メーカーに、「フロインドリーブ」の商品に合うように作ってもらったこだわりの逸品。塩味が強めで、パンの素朴さと相性抜群です。さらに、野菜や卵などをお好みでのせてオープンサンドにするのもGOOD!お気に入りの食べ方を見つけてみて。
・神聖な教会で気品あふれるティータイムを
『いちごのショートケーキ 』660円、『ホットティー』550円
自家製ケーキとともに気品あふれるティータイムはいかが?14:00以降のカフェタイムには売り切れになることも多いので、早めの来店がおすすめです。
ショートケーキをはじめ、フレッシュケーキの決め手となるのが、きめ細かいスポンジ。しっかりとした甘みがフルーツや生クリームを引き立て、食べる人の心を虜(とりこ)にします。特に人気No.1の『いちごのショートケーキ』は、つややかなクリームときらびやかに輝くイチゴが飾られた華やかな見た目も相まって、優雅なティータイムにぴったりです。
『マロンプルンダー』435円
ドイツといえば有名なのが“ゲベック”と呼ばれる焼き菓子。同店ではプルンダーやパイなど、風味豊かなオリジナル無塩バターをふんだんに使用した約10種類のゲベックを販売していて、カフェタイムはお得なドリンク付きのセット(825円)も用意しています。
イートイン、テイクアウト共に人気が高いのが『マロンパイ』や『マロンプルンダー』など、栗を使ったゲベック。『マロンプルンダー』は『マロンパイ』よりも一回り大きめで、中はしっとり、外はサクサクとした食感の違いが魅力です。一口食べた瞬間口いっぱいに広がるバターの芳醇な香りや生地自体の香ばしさ、栗のこっくりとした甘さなどが三位一体となった自慢のゲベックを、ぜひ一度ご賞味あれ。
ランチセットとケーキセットのドリンクはいずれも、コーヒー(ホット・アイス)や紅茶(ホット・アイス)、オレンジジュース、アップルジュースの6種類から選べます。甘いケーキには、深煎(い)りのブレンドコーヒーが、ゲベックには上品な紅茶がおすすめです。
・1階のショップでは焼き菓子やパンを販売!手土産にも◎
1階には、自家製の焼き菓子やパン、スイーツなどを販売するショップを併設しています。カフェで気に入ったものを購入して帰るのはもちろん、ショップだけの利用もOK。手土産やギフトにもぴったりです。
ショップでは毎日、朝焼き上がったばかりのパンが20種類ほどスタンバイ。ミルク風味の『スイストースト』(712円)や、ライ麦を粉の全体量の30%使用した『ブラウンブレッドS(クルミレーズン)』(648円)などもあります。
ドイツパンというと、皮がかためなハードブレッドをイメージしがちですが、同店のパンは、お客さんのニーズに合わせてソフトブレッドも充実しています。創業当時から変わらない“6時間製法”とこだわりのレンガ窯で焼き上げられるパンは、シンプルで、毎日食べても飽きのこない味わいが人気の秘密です。
型抜きなど、丁寧に手作業で行うこだわりのクッキーにも注目を。一つひとつ微妙に焼き色や形が違うのが手作りの証拠です。一口サイズのかわいらしいクッキーは、12種類と豊富にラインアップ。ギフトには、コクのあるバターをたっぷり使用したハート型のパイと一緒に詰め合わせたボックスが人気です。
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■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2022年9月26日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。